楽天証券で クロス取引 する場合の手数料について、考察してみました。
前半で、楽天証券の手数料体系についてまとめた後、
後半で、10万円・30万円・50万円・100万円・200万円を10日間保有した場合の費用について推計しています。
取引手数料
楽天証券の手数料は、1回の取引金額ごとに手数料が決まる「超割コース」と、1日の取引金額で手数料が決まる「いちにち定額コース」があります。
超割コース(1回の取引金額ごとに手数料が決定)

いちにち定額コース(1日の取引金額で手数料が決定)
楽天証券の「いちにち定額コース」は、現物取引と信用取引を合算した1日の合計取引金額で取引手数料が決まります。SBI証券が現物取引・信用取引(一般信用・制度信用)で、それぞれ上限100万円としているとのは、違うので、そこは要注意。

また、別に、一般信用取引「いちにち信用」という、返済期限が当日のデイトレード専用の信用取引もできるようになっています。この「いちにち信用」にかかる取引手数料は無料となっていますし、また「いちにち定額コース」の約定代金としても計算されません。
一般信用取引「いちにち信用」 | 信用取引 | 国内株式 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
続いて、信用取引で株を購入した際に必要となる金利/株を空売りした貸株料/管理費についてです。
金利(信用取引で株を購入した場合の金利)
株を現物取引で購入した場合は必要ありませんが、信用取引で株を購入した場合のみ(空売りした場合の貸株料とは別)必要となる金利です。

楽天証券の場合、現物取引、信用取引を合わせて100万円までは取引手数料が無料となっていますが、1日に100万円を超えて取引をする場合には、1度、いちにち信用で株を買い建てしておいて、その日のうち現引すれば、現物で株を購入するよりも安く済みます。特に1注文の約定代金が50万円を超える場合には、金利も必要なくなるので、かなりお得です。

ただし、いちにち信用取引で新規建を行った後、当日中に建玉が決済されなかった場合には、オペレーター取次ぎ手数料が発生することになるので、いちにち信用で取引した場合には、忘れないように必ず当日中に決済するようにしましょう。
貸株料(信用取引で株を空売りした場合の金利)
続いて、株を空売りした場合に必要となる貸株料です。

一般信用の中に、無期限・短期とありますが、それぞれの返済期限は次のとおりです。

管理費
管理費は、建玉に対する管理費が新規約定日より1ヵ月ごとに、1株につき10銭(税込11銭)の割合で発生するものです。楽天証券の場合、管理費は最低100円(税込110円)で、最高1,000円(税込1,100円)となっています。(売買単位が1株である銘柄については1株につき100円(税込110円)。)
さて、ここからクロス取引の金額を計算してみます。
クロス取引の金額を計算
さて、条件としては、
- 10万円・30万円・50万円・100万円・200万円でそれぞれ試算
- 空売りの保有期間は10日間で統一(他の証券会社と比較できるように)
- 空売りは、逆日歩がかからない一般信用取引で試算。
まずは、購入に必要な費用

200万円のところは、日計り信用で買建てした後、現引した金額で計算しています。
1注文での約定代金が50万円以上の買建てのものばかりであった場合には、購入に必要な費用は0円となります(1注文100万円の約定×2銘柄→手数料不要/1注文40万円の約定×5銘柄→98円の手数料が発生)。

次に、空売りに必要な費用(長期)

100万円までは、いちにち定額コースで計算しています。200万円は、1日の取引注文で約定した場合の手数料で計算しています。
次に、空売りに必要な費用(短期)
100万円までは、いちにち定額コースで計算しています。100万円・200万円は、1日の取引注文で約定した金額で手数料が計算される「いちにち定額コース」で計算しています。

合計
計算結果です。
まずは、クロス取引をする際に長期の一般信用売りの確保ができた場合

クロス取引をする際に、短期しか空売りを確保できなかった場合

なお、きちんと調べたつもりですが、間違いがあるかも知れません。「これくらいなんだー」という大きな視点で、あくまで参考としてご覧いただき、ご自身でも確認の上、投資の判断はおこなってください。




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