
EPIの概要
- EPIはインドを対象にしたETFです。収益性の高いインド企業を対象にしています。
- 維持費・分配金について、ざっくり言うと、10万円投資したら大体800円くらいの経費がかかりますが、年間税引き後で500円くらいの分配金がもらえます(3月、6月、9月、12月の年4回に分けてもらえます。金額は均等ではありません。)。
- 純資産が800億円以上あり安心できる規模です。
名前 | ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI) |
概要 | 収益性の高いインド企業を対象にしたETF。 時価総額が大きい企業でも、利益が少ない場合にはあまり投資しないことが特徴。 |
設定年 | 2008年2月 |
運用 会社 | ウィズダム |
通貨 | 米ドル |
純資産 | 852百万ドル |
経費率 | 0.84% |
分配 利回り | 0.72% |
分配金月 | 3月、6月、9月、12月の年4回 |
インドの強さ
下図は、IMFの予測を加工したものです。2020年から2026年の成長率予測では、インドが67.4%UPと、中国よりも上、アメリカの2倍以上となっています。このインドの成長率の高さは非常に魅力的です。このインドの成長率の高さの要因は、どこからくるのでしょうか?

労働人口数が世界1になる見込み
1つ目の理由は、労働人口の多さです。
2027年にはインドの人口が中国を抜いて世界1位になる見込みです。さらに、15~64歳の経済活動の中心となる人口の割合が高く、高齢化率が低い、いわゆる人口ボーナス期。人口が世界1かつ、働ける世代の割合も非常に高いということで、つまりは、インドの労働人口数が世界No.1となる見込みということです。労働人口の多さは、経済成長を加速させる要因であり、それが高い経済成長が見込まれる理由の1つとなっています。

成長余地の大きさ
2つ目の理由としては、今後の成長余地の大きさです。
インドは2020年の国内総生産で世界6位でありながら、一方、国民1人当たりのGDPは、現在1,965ドル(世界で多い方から148番目)となっており、ベスト100にも入っていません。ただ、下図のとおり、成長著しく、2026年には3,115ドルと約1.5倍になる見込みです(それでも、世界で141番目)。人口が多いことから、国民1人当たりのGDPが少しでも上がれば、その影響は大きく、ここからの成長余地はかなり大きいと言えるでしょう。


株価等について
株価の推移
さて、まずは、これまでの株価の推移を見てみましょう。設定時は25$程でしたが、今は30$を超え、最近は上場来高値を取ってきています。ただし、順調にずっと右肩上がりだったかというとそういうわけではなく、一時10$を下回っていましたし、最近でも、コロナショック後の2020年3月には15$も下回っていました。

分配金の推移
分配金については、そこまで高くありませんし、一応、年4回となっていますが、分配金のない月もあります。

年度 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 計 |
2008 | 0.091 | 0.007 | 0.098 | ||
2009 | 0.002 | 0.045 | 0.006 | 0.053 | |
2010 | 0.065 | 0.065 | 0.013 | 0.143 | |
2011 | 0.062 | 0.098 | 0.01 | 0.170 | |
2012 | 0.045 | 0.083 | 0.024 | 0.152 | |
2013 | 0.068 | 0.063 | 0.099 | 0.230 | |
2014 | 0.059 | 0.068 | 0.031 | 0.158 | |
2015 | 0.067 | 0.116 | 0.024 | 0.01 | 0.217 |
2016 | 0.125 | 0.07 | 0.006 | 0.075 | 0.276 |
2017 | 0.055 | 0.08 | 0.026 | 0.061 | 0.222 |
2018 | 0.085 | 0.111 | 0.036 | 0.12 | 0.352 |
2019 | 0.13 | 0.041 | 0.017 | 0.188 | |
2020 | 0.094 | 0.035 | 0.081 | 0.043 | 0.253 |
2021 | 0.085 |
積立シミュレーション
毎月100$(約1.1万円)を毎月投資し、分配金についても再投資した場合リターンを計算しました。※分配金にかかる税率、購入手数料は考慮していません。
株価が最高値から半分近くまで下落しているにもかかわらず、約1,500$のプラスとなっています。他の期間で計算しても、おおむねプラスとなっています。
運用期間 | 運用期間後の残額 | 投資元本 | 損益 |
3か月(2021/04/01~2021/07/01) | $413 | $400 | $13 |
6か月(2021/01/01~2021/07/01) | $748 | $700 | $48 |
1年(2020/07/01~2021/07/01) | $1,622 | $1,300 | $322 |
3年(2019/07/01~2021/07/01) | $3,513 | $2,500 | $1,013 |
5年(2016/07/01~2021/07/01) | $8,663 | $6,100 | $2,563 |
10年(2011/07/01~2021/07/01) | $19,987 | $12,100 | $7,887 |
設定来(2008/03/01~2021/07/01) | $27,978 | $16,100 | $11,878 |
構成内容
投資先(国別)
インド100%です。

構成セクター

構成銘柄
ティッカー | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
500010 | Housing Development Finance Corporation Limited | 7.71% |
500209 | Infosys Limited | 7.46% |
500325 | Reliance Industries Limited | 5.62% |
532540 | Tata Consultancy Services Limited | 3.88% |
532174 | ICICI Bank Limited | 3.10% |
500510 | Larsen & Toubro Ltd. | 2.31% |
532281 | HCL Technologies Limited | 2.14% |
500112 | State Bank of India | 1.92% |
532898 | Power Grid Corporation of India Limited | 1.78% |
532555 | NTPC Limited | 1.72% |
500440 | Hindalco Industries Limited | 1.69% |
532155 | GAIL (India) Limited | 1.65% |
500300 | Grasim Industries Ltd | 1.58% |
533278 | Coal India Ltd. | 1.55% |
500247 | Kotak Mahindra Bank Limited | 1.44% |

構成銘柄数 | 上位10銘柄が占める割合 | 上位15銘柄が占める割合 | 上位50銘柄が占める割合 |
---|---|---|---|
351 | 37.64% | 45.55% | 71.76% |
購入できる証券会社
大手のネット証券であれば、SBI証券・楽天証券・マネックス証券で購入できます。
注意
みなさまの投資の参考に少しでもなれれば幸いですが、特定の銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。
記事内容の正確性は保証しません。
市場と各銘柄が将来どうなるのかは誰にも分からないので、もし損失が発生した場合でも責任を負いません。
投資は御自身の判断と責任の元で行ってください。

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